2012年4月24日火曜日

好きと嫌い。


嫌いな食べ物は「ピータン」の一択。
これは何十年も変わらない唯一無二の王King of Kings

好き嫌いは殆ど無い。
殆ど無いのだから、一個くらいは有ってもいいよね。

じゃあ自分の一番好きな食べ物って?って考えるんだけど、「好き嫌い」というだけに「好き」も殆ど無いのだ。
だから有りがちな問いである「地球最後の日、あなたは何を食べますか?」にもちゃんとした答えを見つけたことはない。
確かに最後くらい食べたいものを食べて終わらせたいが、だからといってNYに渡航し、トライベッカのブーレイに行くことは無い。勿論行ったことも無い。評判だけを頼りに行って、それ程じゃなくて、がっかりして死ぬってのはヤだってことだ。

じゃあ可能な範囲の中で、なによ?って考える。
「出来がけの味噌汁」も上位だが、今ひとつ満足感に欠けるし、自分史の最終ページに「味噌汁」と記されるのもなんだか侘しい。

「あのケーキ」もなかなかだが、甘いものを食べると、必ずしょっぱいものが食べたくなるから却下。だからカヴァルニーのチョコも無し。

「寿司」かな。あの店の握り。これかな。うん。
あーでも、食べながら泣きそうだな、寿司って。

じゃ「焼肉」はどうよ。いいんじゃないかい。満足感の権化みたいなもんだしさ。焼肉食いながら泣くこともなさそうだ。どうせ死ぬんだから、健康のことなんか考えなくてもいいんだし。

でもなぁ、やっぱ寿司も食いたいよなぁ。握りじゃなく、ちらし寿司なら泣かないかもなぁ。

いっそ食べずに終わるってのもアリかもなぁ。

わっかんねぇなぁ。


ほぼ日にあった森山未來の言葉に、
──「嫌い」は、ぜんぜん愛のかたちだし。
好きも嫌いもないっていう状況が、いちばんつらいと思うんです。──
というのがあった。

もしかしたら私は、食べ物に対して愛が足りないのかもしれないなぁ、なんて想っちゃうよなぁ。
でも、ピータンに愛は無いよ。



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