2012年4月23日月曜日

死ぬまでにやっておくこと。

こうさ、パーっ!っと、
次の日のことなんか気にしないで、
それこそ浴びるように酒飲んで、
でも酒も肴も高級なもの揃えて、
くっだらねぇ話でバカみたいに盛り上がって、
涙出るくらい腹抱えて笑って、
笑っちゃうくらい酒が無くなっていって、
腹減ったっつって、
テキトーすぎる料理を作って、
それが絶妙に丁度マズくてまた笑って、
グラス倒してタオル探して、
すでに誰か寝ちゃってて、
誰が最後まで起きてるかなんてしょーもない賭けをして、
最初に寝たヤツが寝ゲロして、
テキトーにゲロ片付けて、
残ってる酒はキっツいウオッカだけになってて、
いつの間にかみんな寝ちゃってて、
誰が最後だったかなんて誰にも解らなくて、
気がつきゃイビキだけが聞こえる雑魚寝の朝で、
起きたのはまだ俺一人で、
二日酔いすら来てない普通の酩酊状態で、
床に転がる空き瓶の数に一人笑って、
水を飲みたいんだけど台所に行くのを面倒がって、
気の抜けたヌルいビール飲んで、
あくびしながら寝違え寸前の首をさすって、
時計見たら8時とかまた微妙な時間で、
二度寝にはイビキがうるさくて、
仕方ないからテキトーに片付けを始めて、
コーヒー淹れようして豆こぼしたりして、
まいいかって拾った豆でコーヒー淹れて、
さてコーヒー飲むかってところで起きだすヤツがいて、
ソイツのぶんのカップも満たして、
昨夜のバカ話を思い出したりして、
でも触れないほうがいい話は自然と避けてたりして、
寝ゲロのヤツのカピカピな口元を見て笑って、
もうこういうのしばらくいいなとか言って、
カーテン開けたらすっげ健康的な青空で、
ちょっとした罪悪感と変な充足感に満たされて、
一人また一人と起きだして、
ソイツらの分までコーヒー持ってきて、
便所に行ったヤツがこぼれゲロ発見して騒いで、
それ聞いてみんな笑って、
やっぱりこういうのしばらくいいなとか言って、
やっぱり寝ゲロの奴の口元はカピカピで、
カーテンじゃなく窓まで開けて、
気持ちいい風と部屋の酒臭い空気を交換して、
次は来年かななんて思って、
誰かが次はいつやるよなんて言い出して、
もういいっつーのと総ツッコミ食らって、
それでもみんな次があることを知ってる。
そんなバカすぎる飲み会。



4 件のコメント:

  1. サンチャゴ2012年4月23日 17:51

    てんこ盛りの灰皿からシケモクさがして、

    返信削除
  2. 蛍光ペンはその行に譲るわ。完敗。

    返信削除
  3. 目覚めたヤツがしょりしょりと首を掻く音が聞こえて、

    返信削除
  4. 音の情景っていいよね。

    返信削除