こうさ、パーっ!っと、
次の日のことなんか気にしないで、
それこそ浴びるように酒飲んで、
でも酒も肴も高級なもの揃えて、
くっだらねぇ話でバカみたいに盛り上がって、
涙出るくらい腹抱えて笑って、
笑っちゃうくらい酒が無くなっていって、
腹減ったっつって、
テキトーすぎる料理を作って、
それが絶妙に丁度マズくてまた笑って、
グラス倒してタオル探して、
すでに誰か寝ちゃってて、
誰が最後まで起きてるかなんてしょーもない賭けをして、
最初に寝たヤツが寝ゲロして、
テキトーにゲロ片付けて、
残ってる酒はキっツいウオッカだけになってて、
いつの間にかみんな寝ちゃってて、
誰が最後だったかなんて誰にも解らなくて、
気がつきゃイビキだけが聞こえる雑魚寝の朝で、
起きたのはまだ俺一人で、
二日酔いすら来てない普通の酩酊状態で、
床に転がる空き瓶の数に一人笑って、
水を飲みたいんだけど台所に行くのを面倒がって、
気の抜けたヌルいビール飲んで、
あくびしながら寝違え寸前の首をさすって、
時計見たら8時とかまた微妙な時間で、
二度寝にはイビキがうるさくて、
仕方ないからテキトーに片付けを始めて、
コーヒー淹れようして豆こぼしたりして、
まいいかって拾った豆でコーヒー淹れて、
さてコーヒー飲むかってところで起きだすヤツがいて、
ソイツのぶんのカップも満たして、
昨夜のバカ話を思い出したりして、
でも触れないほうがいい話は自然と避けてたりして、
寝ゲロのヤツのカピカピな口元を見て笑って、
もうこういうのしばらくいいなとか言って、
カーテン開けたらすっげ健康的な青空で、
ちょっとした罪悪感と変な充足感に満たされて、
一人また一人と起きだして、
ソイツらの分までコーヒー持ってきて、
便所に行ったヤツがこぼれゲロ発見して騒いで、
それ聞いてみんな笑って、
やっぱりこういうのしばらくいいなとか言って、
やっぱり寝ゲロの奴の口元はカピカピで、
カーテンじゃなく窓まで開けて、
気持ちいい風と部屋の酒臭い空気を交換して、
次は来年かななんて思って、
誰かが次はいつやるよなんて言い出して、
もういいっつーのと総ツッコミ食らって、
それでもみんな次があることを知ってる。
そんなバカすぎる飲み会。
てんこ盛りの灰皿からシケモクさがして、
返信削除蛍光ペンはその行に譲るわ。完敗。
返信削除目覚めたヤツがしょりしょりと首を掻く音が聞こえて、
返信削除音の情景っていいよね。
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