2012年9月10日月曜日

くしゃくしゃ

あの日から一年以上経っても日々泣いてた。飽きもしないで。

悲しくて泣くんじゃないんだよなぁ。
あの頃は自分ん中がなんだかわからないものでいっぱいになりがちで、
そのなんだかわからないものを定期的に出しちゃわないと苦しくなんの。
それを外に出す作業が泣くということだったんだと思う。
だからわざと泣くようにしてた。もともと涙もろいから難しくはなかったよ。

本や映画もお世話になったけど、必ずしも期待通りの仕事をしてくれなかったり、そもそもそれらは時間がかかるものなので、今出したい!って時には不向きだった。
良かったのはね、音楽。「泣ける曲」なんてベタに検索すんの。そんですぐ聴くんじゃなくて、まずは歌詞を調べて悲しい内容だったら却下。悲しくなりたいわけじゃないからね。いかにもお涙頂戴ソングも基本的にはダメ。「さあ泣け!」と言われてるようでしらける。そのあたりの線引はビシシッとオレ次第のその時次第だから、みなさんは知らんがなでおk。
ざっくり云えば希望を感じる曲か。希望ってのが未だにはっきりわからないけど、そこはニュアンスで。

だけどね、泣くってのはカロリーを使うもので、結構疲れるのよ。
あー溜まってきたなーって感じて検索を始めて、ちょうどいい曲になかなか出会えなくて、ようやく探し当てて聴こうかなーってところでジャマが入ったりして……。
でようやく見つけて泣いてスッキリはするけどかなり疲れて。
とにかく完了するまでっつったら、まぁめんどくさい。ヘトヘトになる。でも出さないともっとめんどうなことになるからサボるわけにもいかないし。

そんな中で出会ったのが加藤愛-かとうめぐみ-さんの楽曲だった。
自分の気持ちにシンクロする曲がたくさんあって、ムダに検索をすることもなくなった。動画サイトに行って「加藤愛」の動画へ行き、どれかをクリックすれば、はい完了、というお手軽感(加藤さんに失礼な表現)。

その中でもとりわけ同調したのは「くしゃくしゃ」という曲だった。
何度も聴いて何度も泣いた。
そうしているうちに「なんだかわからないもの」が自分の中にたまることが少なくなり、やがてはそれを外に出す作業をすることもなくなった。
一言で云えば、この曲に救われた、のだと思う。

去る9月8日、友人が加藤さんを宮古に呼んでライブを開催した。無論、良かった。
ステージ後の打ち上げで、ライブ本編では演らなかった「くしゃくしゃ」を歌ってくれた。
数カ月ぶりに歌で泣いた。
そのあと笑った。
歌の歌詞と同じだった。

にそ丸「おれね、めぐみさんにありがとう以上の言葉を言いたいけど、なんて言えばいいかわかんないや」
めぐみ「ありがとう以上は『ありがとう』ですよ。こちらこそ『ありがとう』です」

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